矯正装置の種類と特徴

矯正治療にはいろいろな種類があります。
当院では年齢や症状、ライフスタイルに合わせて最適な治療をご提案します。

矯正装置の種類

当院で取り扱う矯正装置は以下の種類があります。

  ・子どもの矯正装置

  ・表側矯正(審美ブラケット)

  ・裏側(舌側・リンガル)矯正

  ・マウスピース型矯正装置

  ・部分矯正

矯正装置ごとの特徴

子どもの矯正装置

子どもの矯正装置は、取り外しのできる装置や目立たない装置、取り外しのできない装置など多くの種類があります。詳しくは「子どもの矯正治療」のページをご覧ください。

表側矯正

 

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。
もっとも歴史が長く、信頼性のある治療法です。
当院では奥歯以外は基本的に目立ちにくいブラケットを使用するため、金属のブラケットよりは目立ちにくいです。

メリット

・幅広い症例(軽度~重度の不正咬合)に対応
・抜歯を伴うケースなど、症例によっては他の装置に比べて治療期間が短くなることがある
・他の矯正装置より費用が低い

デメリット

・装置が見えるため、笑った時の見た目が気になることがある
・食べ物が装置に挟まりやすく虫歯のリスクがあるため、専用の歯ブラシで丁寧な歯磨きが必要
・装置による口内炎や、口元の違和感がある

裏側矯正

裏側矯正は舌側矯正とも呼ばれ、歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす治療法です。装置がほとんど見えないため、矯正をしていることに気づかれにくいのが最大の特長です。
上下の歯の裏側に装置をつける「フルリンガル」と、口を開けたときに見えやすい上の歯だけ裏側に装置をつけて、下の歯は表側につける「ハーフリンガル」があります。
裏側矯正は、表側矯正と同じワイヤー矯正ですがメカニクスが異なるため、歯科医師には高度な技術と経験が必要とされます。

メリット

・装置がほとんど見えないので矯正をしていることに気づかれにくい
・スポーツなどで口元を怪我するリスクが低い
・歯の裏側は唾液による自浄作用が働くため、表側矯正より虫歯のリスクが低い

デメリット

・舌に装置が触れるため、発音に影響が出たり、違和感が出やすい
・食べ物が装置に挟まりやすいため、専用の歯ブラシで丁寧な歯磨きが必要
・ケースによっては表側矯正よりも治療期間が長くなることがある
・費用が比較的高い

マウスピース型矯正装置

取り外しのできる透明なマウスピース型の装置です。食事や歯磨きの際は装置を外すことができます。装置を毎日20~22時間程度装着し、1〜2週間ごとに交換しながら徐々に歯を動かす方法です。

メリット

・装置が目立ちにくい
・食事や歯磨きのときに外せるため衛生的で、虫歯の原因となりにくい
・矯正治療に伴う痛みがワイヤー矯正より少ない
・通院頻度が低い
・スポーツなどで口元を怪我するリスクが低い
・吹奏楽などをしている方も支障が出にくい

デメリット

・指定された装着時間や装着方法を守らないと治療が進まない
・ケースによっては対応できないことがある

部分矯正

全ての歯ではなく数本だけを動かす矯正で、短期間・低コストで行える。部分矯正のほうが簡単に思えるかもしれませんが、部分矯正は全体矯正よりも難易度が上がりやすいです。

メリット

・治療期間が短い(約1年程度)
・費用を抑えられる

デメリット

・適応症例が限られる
・コントロールできる歯が限られるため、噛み合わせの改善は難しい